togetterでやれよ!みたいなツイートのまとめから始めます。
色々あって、ある日ぶわーっと噴き出してしまった気持ち。
これは今まで言えなかった愚痴なんですが、
— かめの りょう (@kameno_ryo) 2020年2月24日
……ダム00、10周年で私の中の禁忌に触れてしまった(死者が生きてたというか蘇った)のでものそい地雷ぶち抜いてて頭抱えてるんですよ……これで続編されて私は果たして観られるのか…………?
だって公は死に場所を選んだじゃないですか!
彼は憎悪を越え、愛も越えて、個人的な執着を捨てて人類のためと軍人として死んでいったじゃないですか。一度阿修羅()となり個人を捨ててしまったけど最後公として生きて死んでいったじゃないですか。それが蘇ったの実はまだ許せてないんだ。10周年イベントでリアタイで目の当たりにしてたら
— かめの りょう (@kameno_ryo) 2020年2月24日
私、気が狂ってしまっただろうなとも思うんですよ。
— かめの りょう (@kameno_ryo) 2020年2月24日
まぁそれはそれとしてまぁ公だしなって気持ちもわかるんですよ。コイツだし変態だしって。そう思って笑ってしまう私も確かにいるんですよ。でもやっぱり死者の蘇生(それも不慮ではなく自身が選んだ死を塗り潰すのが)許せないんですよ。
まして主人公サイドに来てしまったというのが……お前には対立軸にいてほしかったんだ……っていうのがあって……ifならいいけど本編続編は……生きてるのは百歩譲って、違う立場から世界を見つめてほしかった……まぁこの辺はもう好みの差なんですが
— かめの りょう (@kameno_ryo) 2020年2月24日
これで兄貴も生き返ってしまったら……あのカットの感じならそうなのかな……耐えられないと思うんですわ……
— かめの りょう (@kameno_ryo) 2020年2月24日
これにはまた別の理由があって、これじゃ主人公が神じゃんって。戦いで死んでいったのは仲間にも敵にも一般人にも大勢いた訳で、それを主人公の一存で蘇らせてしまうなら、それ選民じゃね?
って。主人公と仲良ければ生き返れるの?極論、主人公にいかに気に入られるかの世界になってしまう。
— かめの りょう (@kameno_ryo) 2020年2月24日
それって歪みどころの話じゃないし作中の誰も望まないじゃないか。まだ第三者の介入での蘇生ならともかくあれは主人公を絶対に絡ませてはいけなかったはずなんだよ。
これ。
苦しみ抱えて1年、まとまらない言語を無理矢理まとめることにした。
言葉にしてたらマジでキツくなってきた。実はこの話はブログにしたいのだがブログにするほど長くならない&めちゃくちゃ叩かれそうで書けていない。
— かめの りょう (@kameno_ryo) 2020年2月24日
でも私のブログの意図の一つが「少数な意見をネットの海に放出して孤独な誰かに届ける」だから……(俯いて震える主人公フェイス)
こんな理由です。
ちなみにこれからの文章は特定の作品においての批判・コメントではないです。
確かにこの記事書いてる発端は上記のツイートで、作品名もぼかしてるけど分かる人には分かる。でもこれから書くのはその作品への批判ではない。あくまで一般論というか、私の創作物全般への死生観の話である。
私は基本的に死んだキャラが帰ってくることに否定的だ。
なんでと言われると色々あるのでちょっとまとめる。
でも先に、「生きててもまあ気にならねえな」ってケースもあるのでその例外を述べてみよう。それと対になる「蘇生が許されない」もあるのでその方が分かりやすくなるだろう。
生き返るのが許される主なケース
1.コメディ
分かりやすい最たるとこはトムとジェリー。絶対死ぬやろって動きしても次のカットでは平気でまた追いかけっこしてるじゃん。それは「そういうもんだから」の一言で済む。あれはそういう芸術なんで。なんならその行動というか、「死」の「動作そのもの」を楽しむもので、仕掛けやらなんやらは深追いしないでいい。
2.作品世界において蘇生できる技術について言及されている
全身サイボーグ化とかね。脳さえあれば~とか。ファンタジー世界なら蘇生術があると言われていたり。ヴォルデモート卿みたいな自身に前もって死なないための術をかけてたとかいうケースも含む。メイドインアビスって作品調べたら同じようなの出てきててちょっと興味わいた。
3.神の存在が示唆されている
2.の亜種。ドラゴンボール的な「死すら覆せるモノ」が作品世界に存在することが明言されている。多少展開がデウスエクスマキナ感があるとしても、端から神かそれに並ぶ超常存在がいるのが分かっていればこれでも良い。
4.死体が上がってない
蘇生というか生きてたってケース。私がミステリー読む時の鉄則「ご遺体は確認するまで生者です!」。崖から落ちて「この高さでは助かるまい……」でも生きてるアレ。 顔が潰れた遺体での偽装とかもこれ。トリックだし、後付けにしてもこのパターンなら多少無理な展開でも納得する。
5.本編ではない、ifルートである
ゲームの裏ボス倒すとイベントで死亡した永久離脱キャラが再使用可能になるとか。もうこれはおまけの域だし、そもそも物語関係ないしね。
この辺に当てはまるなら私も気にならないっぽい。っぽいって言うのは許せるラインと許せないラインが自分の中でも曖昧だから。正直分からん。
許されない死者の蘇生
A.明らかに死んでたのに続編で生存していた
いや作品にファンの声が反映されるのは良いんだ。ただキャラの生死だけは……。
こう、死から数話後、あるいはせめてシーズン中に「実は俺生きてたんや!」っていうの(=おそらく端からそういう展開の予定だった)と、半年~数年空いてからの続編でやられるのとだいぶ意味あい異なるじゃない。ゲームで言うなら一本のソフトカートリッジの中でやるかってことね。
特に続編ということは前編から間が空いているので、「こいつ人気キャラだったしな……」的な大人の事情が見えてしまってしんどいケースもある。現実見たくねえから二次元に浸かってるんだよ!!
B.世界観に蘇生するだけの技術がない
上記2と3の対になるもの。要するに伏線無し。単純に雑さを感じる。
C.死ぬことが本人の選んだ道であった
信念ある死からの蘇生って、本人の意志に反することであって、それはもう侮辱だと思ってるんですよ。明らかに負ける戦場に赴くにしても、誰かを庇うにしても、あるいは心中決めるにしても。
ただし、その上生きてしまいor蘇生してしまい、本人が望まざる生に苦しむのはそれはそれでアリ。
D.ご遺体上がったやろ!
そのまんまです。許せるケース4の反対。ご遺体じゃなくても「生命維持装置明らかに外れたやろ!」とかもこれです。宇宙空間でノーヘルになったとか。わざわざそんなカット入ってたのに、視聴者は何を信じれば良いんですか。スペシャルエディション追加カットでご遺体出たじゃないですか!!!
やっぱり線引きは難しくて、全部が全部じゃないんだけど、私が死者の蘇生を原則認めないのはこういうことらしい。とくにCはデカい。キャラの「人生」を愛し、物語上の「必然性」を重要視する人間としては。あとAも地味にキツい。ってか大人の事情が見えてしまうケースは本気で辛い。作品制作だって商売だし仕方ないんだけど。
そして素直に帰ってきてくれたことを喜べない自分にムカついてしまうんですよね。悲しいなあ……。続編は嬉しい、公式供給なんてあるだけ幸せ(マイナー沼の多い人間の性)、でも……ってなる。
世間一般の声と自分の乖離を感じると尚更ね。じゃあネット遮断しろって話なんすけど。
私はキャラもだけど何より「物語」を愛しているタイプの人間なんだなっていうお話。