亀野の言葉を選ばない雑記帳

かめのが徒然書くところです。真面目なことからパッパラエピソードまで。

ボブ事変~推しがボブになるって何~

12/11の日曜日に大事件が起きた。
推しがボブになったのである。

ここでいうボブは髪型のショートボブを指すものではない。正真正銘男性人名のボブ【Bob】である。
私は別に幻覚を見てはいないしクスリもキメてないし狂ってもいないが、端から見れば思い出し笑いを繰り返しているしボブ……と呟くし狂っている。
まさかこんな年の瀬にいきなりボブの2文字でこんなことになると思うもんか!!!!!

お前なんか好きになる訳ねーだろ

話は遡って6月頃。
私は新しいガンダムこと水星の魔女の放映とその情報公開を楽しみにしていた。

g-witch.net


メインキャラクターデザインが出され、たぬき系主人公もまぁまぁびっくりデザインだったが、見た目で気になったのはエラン・ケレス。

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手袋……薄い色素……
シャディクも髪が長い。チャラいキャラが刺さることは少ないがまぁガンダムだし安心出来るだろう(?)
※なお案の定というかなんというか、本編でむしろチャラ男とは真反対の精神性であることが発覚する
というかこいつ色と髪の長さしか見ていないんだろうか。まあわりといつものことである。二次元の長髪男と色素薄男が私の栄養です

そして秋にはキャスト発表。それまで(中性的だが少女キャラもあり……?)と思ってたエランが花江さんと分かり、いや花江さんたまに女役やってるからまだ分からんぞと思ったりビスケットショックを思い出したりしていた。
※この死亡フラグは想像の3倍早く回収されます。嘘だろ。もっと人の心とか手心というか
いかにも強い!ガタイがいい!男性的!みたいなキャラよりは、シュッと線が細く色素も薄い男子に惹かれがち(あと間違いなく彼は薄暗いところあるんだろうなというのとか)。いつものことである。

だがこれはガンダムである。私がそう判断した
過去にCV.ヒロシカミヤで誘き寄せられた私がアレルヤに落っこちたり(ここからCV.ヒロユキヨシノへの沼が始まる)、
展開から明かされるキャラクターの二面性を見極めたり、その二面性を受け止めた上でキャラクターを好きだと言いたいので基本的に中盤以降でないと推しを定めない私が、開幕5話でユージン・セブンスタークに転げ落ちたり、
まぁ私にとってガンダムはだいたい予想を裏切って振り回してくる作品なのだ。

それは水星の魔女も例外でなかった……

第1話で俺様系として登場して未知の力を持つ主人公に舐めプかまして瞬殺され、
第2話でその負けを親の権力でチャラにされ、
第3話で主人公と再戦、自分の力全てを懸けて善戦するも敗れ……しかし主人公から強さを真っ直ぐに認められて……彼はいきなり主人公スレッタに跪く。
「俺と……結婚してくれ」
これをおもしれー男と呼ばずして何と呼ぶんだ。

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彼はグエル・ジェターク。
まぁ笑った。しきりに笑ったし、私は(別にこの愉快な男に限らず他の御三家もかなり思わせぶりに動くもんだから)ひたすら知人友人、特に乙女ゲー繋がりの普段ガンダム見ない人層に「今回のガンダムは乙女ゲーしてるから観ろ!!」と大騒ぎしまくった。
私の狂う珍獣っぷりに惹かれてキャストで興味持ってくれる人もいて(エラン・シャディクの中の人がその辺のジャンル常連なのも強い……)それなりに巻き込むことに成功した。

この辺ではまだだいぶ面白い動向の奴がいるってくらいであって、私の様子はおかしくなかった。十分狂っている?言うなよ
強いて言うならガンダムファンクラブに入って見放題になったくらい。これも未履修のガンダムシリーズを見たいという気持ちからが強く、特定個人への推し感情は無かった。

キャンプ

その後色々あってグエルは親父の怒りを買って学生寮から放り出される。
そのときの台詞が「どこで暮らせというんだ……」と、まぁそりゃあティーンエイジャーがいきなり家を追い出されたらそうなるわなと至極まっとうなものだったのだが、
その回のBパートでは早くも学内にテント建てて暮らし始めたことが発覚する。
誰が予想するんだ
しかもコーヒーを淹れて飲みながら主人公(惚れた女)の戦いを通信端末で見守り「どうする、スレッタ・マーキュリー」と呟いている。
いやお前がどうしたんだ!?!?!?!?


どこで暮らすんだとさっきまで(いや視聴者視点であって、おそらく放逐からスレッタvs.エランが始まるまで間はあっただろうが)途方に暮れた少年がやることではない。しかもコーヒーって嗜好品だろまだサバイバル飯食ってる方が分かる。完全にソロキャンプ楽しんでるだろ。ホームレスとも言う
視聴者側がどうするグエル・ジェターク……と放映後に呟く暇なく全部解決しやがった。
本人の状況はすこぶる悪いのだが、そして口調もめちゃくちゃシリアスなのだがどうあがいても笑うしかない。
誰が呼んだかグエキャン△。大真面目に変なことしないでくれ。

そしてこの放映を見たちょっと後、Twitterを漁っていたらとあるツイートを目に留まった。
「キャンプしてる時のグエルのマグカップの持ち方、輪に指を通してない」
……配信でもう一度見た。マジじゃねーか!!!
カップの正式な持ち方である。家から放り出されてなお、お育ちの良さが出ている。
これがトドメになり(自分でも書いていて意味が分からない)、くそっ……完敗だ……と私は跪いて白旗を振った。なんで真面目さとオモロを両立させてくるんだ。
本当に人間どこで刺されるか分からんぞ!
何と戦っていたのかも分からないが「こんな奴好きになると思ってなかったんだってば」と私はツンデレのテンプレを叫びながらのたうち回る羽目になったのである。

※もっともマグカップはラフな食器であり、かつ比較的重量もあるため別に輪に指を通すのも不正解ではない。だがそんなのはこの際どうでも良いのである。私がウケてしまった、ただ結果のみが真実

当時の生の声

後方実家面:実家の状況が芳しくない彼に「ご飯大盛りにしようねぇ……お小遣いだよ……」とやりたくなる心情のこと。それは実家というかおばあちゃんか近所のおばちゃんではないのか

 

この頃リアル知人の雪白さんの家には私がPC持ち込んで上映会を行い、やはり彼女もプロポーズとその後のスレッタへのくしゃくしゃ頭呼ばわりで爆笑した。お前が言うな。
そして6話ラストで互いに何も喋らなくなった
私「アスティカシアの文化祭が見たい」
雪「文化あるのかこの学校」
それは普通に悪口
確かに蛮族レベルで治安は終わってるけどな

雪「いやこれは本当におもしれー男だわ」
私「な? こいつ死ぬ以外なら何しても面白いだろ?」

 

あと視聴キャンペーンの電話かけたらクソデカボイスで爆ウケした。音量がおばあちゃんに優しい
第1週~3週がキョドってるスレッタ、その次がクールなエランだった落差も大きい。ちなみに次のシャディクは非常に普通に電話していた。きっと仕事もしてるし慣れてるんだ。

ボブ

さらにしばらくキャンプ生活の後、グエルは父親から退学を言いつけられ(なお寮追い出しの時点で卒業までの学費は出すと言われていたのに突然の手のひら返しには現状諸説ある)、第10話にとうとう彼は弟や寮生にも伝えず行方不明になる。

この時点でびっくりだがここで終わる奴ではない。
後場面が切り替わり、何故か映るのは宇宙船の洗浄作業をするスタッフたち。上司らしき男が部下を呼ぶ。
ボブと呼ばれて返事をするのは若干髪型が変わっていたし眉間のシワも消えていたが、まさかのグエル・ジェタークその人であった──。

 

いやさ!!なんで!?!?なんでボブWhy!!!?!?!

本名と掠りもせず(偽名だから当たり前か)、兄弟からや名前の逆さ読みなどといった由来も見えず、なんなら私は最初耳が滑ったと思った。

Cパートでもう一度ボブ呼びが出てきてやっとボブ=グエルを認識した。

 

こうして推しが10話にして突然ボブになった。
ボブになるという文面が意味不明過ぎる。風になるみたいに言わないでほしい。
英語の教科書のような名前になって顔つきまで英語の教科書のようなマイルドさに変わったので、視聴後の私は自室に引き込もって笑い転げた。
一応言っておくと第10話は話としてはかなりシリアスであり、情報開示や新キャラも登場しボブ以外の見所も多く、
さらにラストではグ……ボブは自身の父親が一枚噛んだテロリストの人質になり命の危機に瀕しているのだが、
「御曹司の長男がアルバイターのボブになった」がそれを全部吹き飛ばしていった。


この作品、メインキャラはもちろん準レギュラーレベルのキャラでも名前が凝っているというか、それこそスレッタの名字であるマーキュリー以外はあまりパッと由来が分からない名前に仕上がっているのだが、そこに突然ぶっ込まれたボブである。
(メタ的な話すると主人公は出自が視聴者サイドからはハッキリせず、要するに露骨に偽名くさい名前であり、分かりやすいのは演出と思われる)
頭がおかしくなった私はWikipediaのBobの項目まで読み始めた

ヘルメットのボブという存在に『ボブとはたらくブーブーズ』を思い出したのは私だけでいい。
そう思ってTwitter検索したらまぁまぁな人数呟いてて草だった。貴様ら同世代だな!!!

 

私は翌日月曜日、仕事中もずっとボブのことを考えていた。ヘルシェイク矢野のこと考えてた
これで放映が1回お休みなのだから罪である。このせいで2週間ボブについて考え続けなければならない。
Twitterの検索履歴は全部ボブ関連になり、
ボブとスレッタのカップリング略称がボブスレーだと聞いて笑い転げる。
なんなんだ本当にこれは。なんだこの脚本は!?
その名前がどういう経緯で決まったのかだけ頼むから教えてくれ。

 

あまりの笑撃衝撃とバイトをボブの名前でやりたいがためにスプラの名前がボブになってしまった。私がボブになってどうするんだ。
メットも被ってるからちょうど良いね!
二つ名にも注目である。
ご存じの方もいようが、スプラ3の名前は1ヶ月間変更できないので私は年明けまでボブです。ぼぶですよろしくおねがいします

 

以上を、普段絶対好きにならないタイプのキャラを好きになり、さらにそいつがボブになった「ボブ事変」の記録として残しておく。

 

そんな推し(の中の人)が大暴れした公式動画↓

youtu.be

友達同伴香水屋初冒険 ~LE LABOでNEROLI36を~

時は10月頭の某週末。

「ずっと行きたい香水店あるんだけど場所が場所過ぎて気後れするのでついてきてくれ」
「ええで」
「よっしゃ」

というやり取りがあったかはうろ覚えだが行ってきたんだ。
代官山のLE LABOに。


9月末、めでたいかどうか分からないがアラサーの階段をまた一つのぼることになった私。
奇しくも小学生の頃からの付き合いがある友人2人も、ほぼ同時期に誕生日が来る。その期間それぞれ私から数えて6日(早い)と5日(遅い)。
すごいな……何の偶然なんだろう……
そんなわけで例年全員の誕生日がある秋頃に一度会い、プレゼント交換が行われる面子なのだが(ちなみに毎年やってる年末飲み会メンバーであり、梅酒作りでも世話になってる友人である)、今年の秋は自分の誕生日プレゼント見繕うの手伝ってくれ!と夏頃から私が騒いだ。

途中に私のコロナ減給とかトラブりつつ無事に迎えた約束の日。
私は普段着ないワンピースなんてもんを着て、オシャンタウンに行ってもとりあえず囲まれて殴り殺されない程度の大丈夫な服……だったよね?自信ないや友人たち私大丈夫だよね今生きてるし

 


香水集めが趣味で日に日に積み上げてるオタク
雪白さん
誕生日で言えば一番若いが誤差(この日唯一ギリギリ年下だった)
のぴ氏
私の友人の中で一番東京の“圧”に強そう


私「代官山なんてオシャンな街に行ったら私は耐えきれずに“ジュッ”と蒸発するかもしれない、目を離してるうちに消えてるかもしれない」
友人「「w」」

駅前は案外静かだった。私の東京イメージが渋谷と新宿に片寄っている。だいたいゲームのせいだ(亀野の推しゲーには渋谷聖地作品が多い。余談だが、個人的な体感としてゲーム中の渋谷と新宿は大抵吹き飛ぶ。109といい都庁といい壊し映えがするのかもしれない)

 

私がルラボ(以下カタカナ)に行ってみたかった理由は大きく3つ。
1つ、私が普段から好きな樹木系が多い。憧れてからサイトをずっと見ていたが、花々しいものが少ない。こういうブランドは少ないんじゃないだろうか。
2つ、昔読んだブログで良さげな紹介がされていた。

note.com元はゲランの夜間飛行が気になってググってた時に見つけたサイトなのだが、筆者さんの他の記事も見て私と好みの方向似てそうだなって。
(最近こういう面白い記事見つけたときの喜びが強い。オススメ香水○選!みたいな記事ばかりだからだな……そういう記事全てが悪いとも言わないけどオリジナリティ低すぎる記事の乱立がすごいので……)

3つめ、一部店舗ではメイドトゥオーダー、目の前で香水を作ってくれる。
えっ面白そうじゃん!!!


一番の目当てはサンタル33。
やはり香木好きの私、ずーっと試香してみたかった香りだ。
ちなみにルラボの香水名の尻尾についている数字は香料の数。
ブランドの顔であるそうで、一番人気。
確かにWebを漂うとルラボの名前で一番触れられていると思う。この香りは香水だけでなく石鹸などのボディ製品など商品展開が一番多かった。
実際嗅ぐと香木系というよりはスモーキー、煙っぽい。人というより空間の香りがする。
店員さんも「つけてる方がいると街中でも分かりますね」「お部屋にも残り香で○○さんさっきまでここにいたなというくらい印象づける香りです」とのことである。
この表現分かりにくいだろうが香水っぽくない。花でもないし。
というかあまり物質的な香りではない。煙、空気、不定形のものなイメージ。

他に気になってたのはガイアック10。ルラボにはシティエクスクルーシブというシリーズがあり、ルラボが出店している各国様々な都市イメージの香りがある。
その都市限定販売になっていて、それの東京版。
限定という言葉に弱いし、海外ブランドの日本イメージが興味深いし、ガイアックウッドの香りも好きだ。
これめちゃくちゃ良かった。すごく柔らかい香りがする。
よく日本イメージ香水というと(特に海外メーカーで)寺院系か舞妓さん的なパウダリックなものの二択なイメージだが、そのどちらでもない。
東京というと世界でも有数な都市なわけで、じゃあ都会っぽいシャープな香りかというとそれでもない。
というかガイアックと言いつつバリバリなウッディではない。
香りはあまり強くない。というか、最初ムエットで嗅いだとき弱すぎてよく分からなかった。
他の香りはしっかり分かるので嗅覚が突然死んだわけではない。だがなんか心に残るな?と思った。
「東京」の解釈にこれを持ってくるかという意外性。私としてはむしろ素朴な香水と感じた。
冒頭述べた通り東京なんて街は私のようなド陰キャオタクが歩いたら光と音によって蒸発させられると思っている。ガイアック10の香りは私に圧を与えなかった。
なおルラボはアメリカ・ニューヨーク生まれのブランドだが、2号店を香りやファッションの本場であるヨーロッパではなく日本に置いたのもなかなか興味深いエピソードである。
ブランド名はフランス語由来、しかも日本のフレグランス文化なんて後進も後進国だ。香りは汗や化粧室など、嫌なものを隠すためにばらまくもの、そんな認識の方が強いだろう(と、私は思っている)。よく2号店かつ初海外進出にそんな場所を選んだもんだと思う。よほど日本を好いてくれているんだろう。
ちょっと嬉しいね

そんな中で、ノーマークで私に響いたものがある。タイトルでネタバレしてるがネロリ36だ。
花の香り、と一言言ってもその幅は広い。ことフレグランスの世界において花の香りは命題の一つであり、無数にある。一つの花をテーマにするか、ブーケにするかでもまた差は出る。
無数にあるということは、当たりを引くのが難しい。普段私が白檀香水を探し回るのは、選択の余地が狭めな分選びやすいというのも大きい。
花、そしてオレンジブロッサム(ネロリ)は香水でも精油でもあまり響いた試しがない。だから私はルラボのサイトを見ていたときも気に留めていなかった。
だが店頭で試したとき衝撃が走る。

私がルラボに行って思ったのは、ルラボの香りはあまり名前と関係がない、という不思議な感覚だ。
名前に冠している香料や植物の名から直接想像出来る香りが少ない。無論サッパリ無関係なわけではないが、捻りが効いている。
ネロリ36もこの法則に則りまくっていてフローラル調とはかなり呼びづらいものだった。

これの展示サンプルで浮かんだのは、キラキラした水面。明るい水。

店舗には全種類のムエットが瓶とともに並べられている。無論こまめに交換や吹き直しはしているだろう。
しかしこれはビビっと来た。つけたてのムエットで試したかったので店員さんに声をかける。香水を(しかも高価なやつ!)を悩むなら吹きたてのものも出してもらうべきだろう。
日向に行ってムエットを暖めると印象が変わるから、是非お外出てみてください!と言われたので悩んでいた香水2~3個ムエット抱えて店外へ。
こういうことが出来る路面店って便利だなと思った。モール出店の方が通りすがりに眺める気軽さは上なのだが、路面店も良いなぁとコミュ障は思ったよ。いや気に入らなくて何も買わずに出るのが難しいのでぼっち参戦は今でも無理だが。

少し暖めて時間も待って、トップノートが退き始めたときに感じたのはやはり水……潜った水中だ。
輝く水面、そこからドボンと飛び込んでゆらゆら泳ぐ。水中もまたとても明るい。陽光と綺麗な水。
そんな景色を見た。
それから、普段苦手にしているシャボン、あるいはシャボンぽい花系。
石鹸自体は嫌いじゃない。が、香水として纏う意義が分からないのと、香水として仕立てられたシャボンは香りがツンケンしている感じがして普段は刺さらない。ついでにシャボン香をよく構成しているスズラン香も避けている。
だから私がこの香りに気を惹かれたのはかなりの大事件だった。
瓜っぽい印象のせいかもしらん。
店員さんによると海がテーマらしい。わかる。

結局ガイアック10とネロリ36でかなり悩み、自分の肌に乗せてまた日向へ行ってみたりうろうろ。
この間も友人にアレコレ相談し、うろうろの果てに今回はネロリを買っていこうと決めた。

15ml。このシンプルデザインは容量が大きくなっても変わらず、むしろシルエット的に実験室の薬剤瓶感は増す。

サンタル33も好きだが、実は手持ちの香水に結構似たようなものがあった。せっかく買うならいつもと違うものを持つのも良いなぁと思ったから。

店員さんも「手持ちにウッディ多いとなると、ガイアックに比べネロリは雰囲気変わった香水になりますね」。
よしそんならイメチェン第一歩だ!とそんなノリで。
でもガイアックも穏やかな香りで好きだ近々欲しい。

さてルラボの香水はラベルに好きな名前とか格言とか入れることが出来るのだが……いや、ここが一番の苦労だったかもしれない。思い付かないのだ!
私「Lorem ipsam*1しか浮かばない」
友「つけるときの自分がどうなりたいかとか?がそれならいいんじゃない」
私「空白の香りではない……っ!」
これが瞑想系でつけて落ち着いて内省的にしてくれる香りなら、何者でもない文章としてアリだったと思う。
でも少なくとも私にとってネロリ36はこれではないのだ。
困りに困り果てて、27という数字を記号で囲ってもらった。多分27歳が終わるまでには使いきるかなと思って。あと初めてお高い香水を買った27歳を思い出す香りになったら面白い。
ラベルに悩んでたら香水作ってるところほとんど見られなかった。まぁ他のお客さんの調合を見られたのでいいか。
そうそう記号がなかなか良く分からんのも使えるので面白い。音符とか星とかはもちろん、天気マークやバイオハザードなマークとか使える。実験室感あるお店とボトルだけにバイオハザードがなかなか洒落にならん感。

記号だけでも面白ラベル作れる。
記念日ならその日の天候とか入れたら思い出深いのかもしれない。

梱包が段ボールなの無骨な実験室感。

ガイアック10は残念ながらサンプルが無いそうなので、次点で気にしていたサンタル33をつけてもらった。こういうのが通販では味わえない店舗のよさだ……
あ、ここまであまり触れずに来ちゃったけど店員さんいい人だったよ。コミュ障の私が言うんだから間違いない。

 

この後は近くにあるルピシアのアウトレットをぶらつき(雪白さんがファンなので散策ルートに組み込んでおいた)、ご飯してジェラート食べて別の香水店入ったり、渋谷のNOSE SHOP入ってガチャ回したりして遊んだ。
何も考えずに友人たちへの誕生日プレゼントにハーブティー選んでたんだけど、茶をしこたま買うルートなのに茶をプレゼントするのだいぶ愉快だな、決まらなすぎて前日に慌てて買ったから……先に決めてたルートと被ってしまった。

食べたジェラート。マクワウリとスイカ

NOSE SHOPは前にガチャを回して縁のあった香りが2つとも非常に好きだったので、それを迎えるか悩んでたらどっちも売り切れた。長くうろうろ悩むのに付き合わせてごめんな友人……
後で一人で買いに行った。ひっそり退勤の隙に。

こっちの香水も感想というか好きなポイントを言語化できればと思っている。
それにね、ネロリ自体も気分だったりそうでなかったりするし、日常の中での感想を言語化したい。

今回の記事は「友達同伴香水屋初冒険之巻」ということで。レビューというより日記ということで。

まあちゃんと続編書けるのか知らないけどね……

 

 

後日

サンタル33サンプルと手持ちの似てると思った香水を比べてみたら、確かに煙っぽい方向は似ているのだが全く違った。人の記憶って当てにならんね、おもしろー。
(日によって感じ方が違うのもあるとしても)
サンタル33のが圧倒的に渋い、苦い煙。
私に似合うかはかなり微妙だが、これはバリっとジャケット着こなすキャラにつけさせたいと思った。

 

そして一連の購入から1ヶ月ちょい。

やりやがりましたよねぇ……。
年末に向けて、クリスマスとかホリデーとかでディスカバリーセット……つまり小瓶サンプルが様々なブランドから出る季節なんです……。

サンタル33はサンプルもらったけど是非……他もゆっくり試したい…ってか集めたい(オタクにありがち収集癖)…と……
好きなお店は推せるときに推すんだい!
なおオンラインでも取り扱うと思ってたのに、情報出てみたらオンラインは3本のシンプル版で6本セットは店舗限定だった。
震えながら都内に激突もとい突撃した。

おかげでしばらく香水とその感想に困りそうにない。
色々知見を身につけてやろうじゃないの。

*1:よくあるダミーテキスト。意味が無い文章の代表格。

こだわれ!白檀・香木香水!

亀野の白檀(そして香木全般)好きは私のブログやらTwitterやらを見ているとお分かりかと思う。
故に色々集めている。
そんな香木香水のコレクションをご紹介しよう。
(その一部は最近、寺系香水とか呼ばれてるとか)
白檀香木好き集まれ~~~!参考にしてくれな!
ちなみに貧乏なので万円単位の高級ラインは無いよ!
あとほぼノーブランドなものもあってリンクがショップリンク多めだけどアフィなんてもんこんな辺境にないから安心して踏もう!

 

 

凛-Perfume Zone

item.rakuten.co.jp

「凛」のブログ記事一覧-香水専門店「Perfume Zone」(渋谷店)

↑調香とかはこっちのブログの方が詳しめ

渋谷Perfume Zoneにしか売っていないオリジナル香水。
通販も出来るが試香したかったので店舗に足を運んだ。
ひじょーーーーーに「THE☆お香」の香り。
白檀は線香臭くて嫌だ、年寄りの香水だという人もいるが、そんな中でもぶっちぎり。
今回紹介する中では一番の曲者であるのは間違いない。
白檀も含まれてはいるのだが「お香」を再現した香水であることは念頭に。
オードパルファンなのもありかなり濃厚である。
しかし凛と名付けられた意味は纏うとわかる。濃いのだが、凛とした雰囲気は確かにある。
着物着てる時につけるのさえ躊躇うぞってくらいにはお香。
こないだ100均の安物扇子に着けて高級扇子化させよう!とふた吹きくらいしたら酔った。濃いので用法用量正しくお使いください。

練り香水白檀-株式会社アメージングクラフト

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ユーカリから始まる白檀。
柑橘がない分爽やかさには欠け、フローラル調もあってメジャーな「香水らしさ」もあり、全体的にはまったりした印象。
穏やかなお香系としては多分一番当てはまる。
凛を100倍マイルドに落としこんでいる感じ。
寺系香水入門編。

サンダルウッドEDT-CASWELL-MASSEY 

www.caswell-massey-japan.com


アメリカのブランド。私の好みとして珍しいかも(海外香水がまず珍しいよな)。
アメリカの大統領が使ってた香りを作ってたことで有名なメーカーだそうな。
オードトワレと言いつつ就寝前に着けて朝まで残ってるしなんならその夜に髪洗うときにもうっすら感じる気がするぞ。
すこーし煙っぽい、胡椒みたいなスパイスも感じる大人の香り。
メンズラインも多いブランドで、これもメンズ寄りユニセックス。実際これはパリッとシャツの30代男性って感じがする。
たまたまポップアップストアが来てた時に見かけて買ったんだけど、近所に取扱店があまりなさそう……。同ブランド他の香りも気になるので色々試せたらいいんだけど。

エッセンシャルバーム 白檀-株式会社アンドエスエイチ

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シンプルな白檀オンリー。
だがシンプルさは調香による「尖り補正」がなされていないということでもある。
白檀の香りも確かにするのだが、よーく鼻を寄せて深く吸うと気温や湿度によってなんとなく「木の板」っぽさがあって単体ではうーんとなる。というかこれベースの油の匂いかなぁ。手首につけたのが扇風機の風で香る程度だとキレイかな。まぁあんまり鼻近づけてクンクンするもんでもないか。
植物油の宿命だが暑い日にはまぁまぁゆるくなる。これはのばしやすさとトレードオフなので、ボディバームとしては使いやすさでもある。
単体で気に入らん日は一緒に買ったオレンジと合わせて使っている。トップノートを背負ってくれる柑橘との相性が良いので……。

LUSH

シェーディ

www.lush.com


LUSHはいつも通り練り香水です。安いんだもの
見た目クリーム色なのもあってグルマン(お菓子)系?重い?と思うし瓶から嗅ぐと(視覚も手伝ってか)重く感じるが、肌に乗せるとあら不思議、案外爽やかな甘さ。
甘めなのもありお寺感は薄い。乳香も入っててバリバリお香系ブレンドなのにね。パロサントの主張のせいかもしれない。白檀より主張強め。
木陰の名を冠するだけあり意外と夏にも良い香り。

ブレスオブゴッド

www.lush.com


以前にも紹介した頭がバグる謎の香り。

リキッドは普通のラベル(LUSHはみんなラベルデザイン一緒)なのに、なぜこの練り香水に青を設定したのか開発よ教えてくれ。

この色だぜ。これで爽やかな煙の香りがする。

お香にインスパイアされてるとはあるが寺系感は薄め。渋い香水なのは確か。

武蔵野ワークス

白檀

www.fragrance.co.jp


名の通り。レモンでシャープに始まり墨の香りで纏めてある……とは言ったものの、トップ~ラストノート常に白檀が主役の変わり種である。
とにかくずっと白檀の香り。幸せ。
以前にも言ったが国内ブランドなこともあってか「和」の香りがする。フロリエンタルとかではなくマジで香木系。寺系というジャンルも生まれつつある今、間違いなくそれ。
落ち着きたいときにぴったり。

サイレンス

www.fragrance.co.jp


珍しく植物名ではない武蔵野香水。
寺院の静寂をイメージしたそうで、白檀に比べ乾いた寺社の築材といった趣がある。
少し緑を感じさせ、さっぱりした寺系。テーマが寺だからこれで寺じゃなかったら困るわ
身につけるお手軽瞑想……ではないけれど作業するときの頭の切り替え、集中力を高めてくれると感じている。この辺、白檀とは正反対の立ち位置である。

沈香

www.fragrance.co.jp


重たい香り。水に沈む香木から名のついた香りだが、空気の中でも沈んでいる。
纏わりつく香りだ。真夏には重い。秋冬香水。だがたまーに涼しいクーラーの効いた寝室で使いたくなるんだよなぁ。
私はナマモノというか動物さを感じるのだけどなんでだろう。ムスクとかではなくイメージの話ね。あーアンバーが入ってるからかな???アンバーってアンバーグリスだから抹香鯨よね?

いつもの

Eau de Toilette Sandalo e Patchouly-MONTALT

www.montaltobio.it


このブログで言及するのは3回目いい加減しつこい
ドドド好きなんだけど!?代理店が……撤退してるようで……
フワッと甘めに香る樹の香り、それでいてある程度暑くても甘過ぎないハーブのアクセント……
あるとしたら店のオーナーが個人的なセンスとか嗜好で取り扱ってるくらい……?もし日本で今売ってたらレアなのでもし白檀好きなら買いです。
メーカーさんは海外からも発送するよって言ってるからまぁそれも手です。コロナあるし今もやってくれてるかは分からん。私は手持ちを切らしたら英語頑張って買う。

 

修羅場!新型コロナ体験記

約1年前、陰謀論に染まった母に振り回されたりろくに電話出ない父にキレ散らかしたりしていた記事がある。

 

kameno-ryo.hatenablog.jp

 

ああ。
私だって書きたくなかったさ続編なんか!!!
だが、

 

kameno-ryo.hatenablog.jp

 

このようになっちまったものは仕方がない。(死にすぎてこの時の文章力が限界なのは笑いどころ)
そんなわけで亀野家コロナ騒動記事第2弾。
はじまりはじまり~(死んだ目)

 

登場人物
:60代。ワクチン接種3回。ワクチン騒動時と同じく今回の騒動で一人蚊帳の外だった。だがよく見ると若干咳き込んでいたり……。大丈夫なのかこれ。発熱なかったので病院には行かず。登場人物と銘打っておきながらこの紹介文で出番は終わり。クーラーと扇風機が大嫌い。
:50代。ワクチン2回。前回の記事を読んで頂ければ分かるように、喘息や免疫疾患含む5つの持病を持つ女。ヤバい。そしてそのくせ大の病院嫌いであり、私とは過去何度も衝突している。今回も私の血圧を狂わせた。
:20代後半。ワクチン2回。感染症対策に限界のある学童支援職に不安を感じて転職。業界も大幅に変わってリモートワークメインになっている。
:20代半ば。ワクチン1回目でぶっ倒れて緊急搬送されたため、今後人生全ての注射は全て要注意となった可哀想な人。相変わらずニート

 

 

【それはある週明けのことだった】

母が咳き込んでいた。
それはもう咳き込んでいた。明らかにヤバいタイプの咳。
熱を測れば39度近い。
当然、疑うよね。アレを。
だが母は「私は風邪でもこうなる人だから」と医者にかかりたがらない。
※これはホント。ただの風邪でも喘息が引き起こされるので普通じゃない咳が出るしだいたい10日寝込むことになる。
だがそれはそれで結局喘息の薬を貰えという話だし、何よりも熱の跳ね上がり方がおかしい。とにかく医者に相談しろと説き伏せていると、母が言う。
「実は保険の更新に失敗して……」
どうも生命保険だかの引き落としに失敗しただかで更新に時間がかかるらしい。
で、この保険の更新だが、マジに健康でないと出来ない。なんと風邪引いてても出来ないという。
母は先述の通り持病フルコンボマンなので、保険新規加入は困難を極める。つまり今入っている保険をなんとしてでも継続しなくてはならない。
だから、今だけはどうしても医者にかかるわけにはいかんと。
(いや振り込み忘れるなよ!)と思いつつ、ならそれは仕方無いから手続き終わったら必ず行けよと念押しをした。
リモートワークだが定期的な出勤日があるので、私はこの時点で上司に「同居家族が高熱と咳」「私は現時点元気だが次の出社日は出られないかも」と連絡を取ったのだった。
その日、自宅での勤務を終えて自室から出てみると弟の姿が見当たらない。
どうも彼も怠さを訴え発熱したらしく先に休んだようだった。
もう嫌な予感しかしない。

【受診】

次の次の日あたり。
朝起きると身体が痛んだ。
服が擦れるだけで痛い。あっこれインフルエンザの時よくなるやつ。
熱は38度。
速攻で会社に体調不良を申し出て、発熱外来を探すと幸い歩いてでも行ける距離にあった(本当にごく最近開院したところで、ここがなければ隣街まで自転車漕ぐしかなった)。
予約は埋まっていたが、非常に近場ならと夕方に無理矢理予定を詰めていただけた。
私と弟が受診。抗原検査。
小さな医院なのだが、裏口から入る→カーテンでめちゃくちゃ仕切られた部屋(仕切りに一家族ずつ案内)に入る。かなり頑張って運営してる発熱外来という印象。
本来はおそらく簡易な処置室なのだろう、ベッドが椅子代わり。
鼻の奥にグリグリ検査の棒を突っ込んで待たされることしばらく、普通の待合室と仕切られていない廊下の椅子へ移される。
おや?
……陰性。風邪らしい。感冒薬と頓服熱冷まし、問診票に咳症状を書き込んでいた私には追加で咳止めと、咳止めの副作用の便秘対策の下剤(注:この時点では弟に咳が無かった)。
ただ偽陰性が一定数出る検査なので、改善しなかったら再度検査してくれとのことで帰される。
薬局で薬貰ってから帰宅。

【効かねぇ】

薬を飲む。とりあえず熱が下がるし熱冷ましというのは痛み止めでもあるので全身痛が治まる。
朝から見て久し振りにちょっと落ち着ける。
……が、数時間するとぐんぐん上がる熱は上がり続けピークで39度台を記録し始める。
とにかくヤバい。一番辛いのが夜に薬を飲んで寝て起きた時。睡眠時間中に効果が切れてしまい、身体の痛みで目が覚めるのだ。
普段休日にほっとけば昼まで平気で眠っている私が毎朝4時に目が覚めると言えば異常さが分かるだろうか。咳も酷く、アレだけ得意な二度寝も出来ない。
……これ絶対ダメだろ。

【嫌な予感は大体当たる】

最初の検査から2日後、これはダメだと姉弟で再び検査。
今度は検査後もずっと間仕切りの部屋で待たされる。
先生が入ってきて、抗原検査キットをチラ見せ。

「この通り陽性です」

そしてすっこんでいく。あまりにチラ見せ過ぎてどう陽性の反応が出ていたのか見る暇もない。クソガンダムゲーのブライトさんか?
そりゃそうだ先生も患者と長時間接触してられんよな。普通の患者も診てるわけだし。
その後看護師さんに案内されて更に別の部屋へ。
「こちらでお待ちください」
なんというか、ここは……本来は物置か何かなのか?とにかく小さなスペース。
壁に向けて置かれた椅子。その壁には「感染した方へ」的な今後の流れが書いてあるプリントが貼られている(後で同じものを渡すけど読んでおいてねと言われた)。
2類感染症は薬局にさえ行くことが許されない隔離レベルであるため、薬は薬局の店員さんが病院まで持ってくる→看護師さんが患者に渡すリレー方式。薬の説明は携帯に薬剤師さんから電話が来る。支払いも診察費と合わせて看護師さんにお渡しする形だ。
そのため院外処方の場合は薬の到着を待たねばならないのである。
紙も読み終わり暇なので母に取り急ぎ陽性だった旨をLINE。するとまぁ質問の嵐。とりあえずで送ったつもりがまぁまぁなやり取りになる。
一番の焦点は「今日出勤した父はどうする」なのだが、私も質問しようにも看護師さんが本当に近寄ってこないのでなかなか聞けない。
看護師さんが壁に向いてる私の後ろから、肩越しに薬と領収書とお金のトレーを差し出してくる。徹底的に真正面からは相対することないようにしているようだ。
というか「詳しいことは保健所ホームページで!じゃあな!」の空気。早く帰れ家に籠れのオーラを感じた。
ちなみにギリギリ質問できた父については「よほど食卓別とかでなければ濃厚接触者扱いなので会社にご連絡ください(訳:帰宅させろ)」であった。
私も自分の上司に連絡し、さぁさ始まる療養生活。果たして。
自転車を漕いで帰宅。もう疲れた。

【くそつらの日々】

7月の末。それは気温もバカ上がりの真夏。
ここで40度近い発熱をするのがいかにヤバいかはお察しである。
ひたすらクーラーをかけた寝室で横たわっていた。元から感覚過敏の気があるのだが、それが増幅でもされたように音刺激が本当に駄目になり、スマホで暇潰しに動画を見ようとして無理。ゲームも駄目。
クソッ7月末はライブアライブグリムグリモアという超楽しみにしてたタイトルを買っていたのに!あらかじめダウンロードで目の前に存在するのに遊べない生殺し。

幸か不幸か、私の体調はゲームどころではなかった。
まず熱が高い。ぼーーーっとする。
次に全身が痛い。服が擦れるだけで痛いのでとにかく1ミリたりとも動きたくない。
あと排泄が上手く出来ない。これは筋肉痛のせいなのか?上手く踏ん張れず、下腹部の力の入れ方緩め方が分からなくなってしまったというか。
普通なら30秒で出せるものが5分座っても出せないなお真夏のトイレの暑さはお察し。ちなみに食欲が普段の25%くらいまで落ちていたせいか、咳止めの副作用か大きい方はそもそも出なかった。多分もっと苦しむ羽目になっていた気しかないのでまだよかったのか……?
そして何より退屈でメンタルが死ぬ。
先述の通り音の出る娯楽がことごとく奪われ、年末に向けて勤しんでいた同人誌の原稿作業も出来るはずがない。特に後者の〆切のことを考えると本当は動いていたいのに、焦燥感が募る。
そのストレスを誤魔化したいのだが何も出来ない。文字コンテンツなら比較的平気なので最初はWikipediaの面白そうなページとアニヲタwikiの面白そうなページを読んでいたが2日で飽きる。ドラクエwikiを眺めて更に時間潰すがここもまあまあ読み尽くしている。本は積ん読はあるが自室に取りに行くのが怠い……。


リビングに降りてたまに水を飲むのだが、母がここしばらくすっかり韓流にはまっていて、大体ドラマがついている。これがまぁ病人には騒がしい。母が観るタイトルの多くは歴史物であり、剣戟やら悲鳴やらが周波数の問題なのか耳にちょうど刺さる。
まぁ隔離なのでちょうどいいが私はひたすら弟と共に寝室に引きこもるしかなかった。

【嫌な予感は大体当たるんだってば】

さて。
自分たちが陽性であれば、当然一番最初に発熱し未だに咳き込む母に思うところが出てくる。
保険の更新とやらも終わったと言っていたし!ね!
私「病院にかかってくれ」
母「寝てたら治ったゴホゴホからいいやゴホゴホゴホゴホ
私「嘘つけ!!未だに咳き込んでるし!!知ってんだぞまだ熱が39.8度あること!見たからな!(亀野家の体温計にはメモリー機能がついていて直前の検温結果が出るようになっている)
母「治った!!!」
なぜ私は39度の熱を出しながら自分より30も歳上の大人に説教しているのだろう。お注射を嫌がる子どもを叱るお母さんじゃないんだぞ。まぁ注射にすげぇ抵抗してたか!ガハハ!
母が病院に行かないのではという危惧は見事に当たってしまったのである。
これにイライラしながら療養なんて出来るか。
結局「明日こそ医者に行け!!!」のやり取りは私の療養中、いやその後も続いたのであった。

【いつになったら治ったと言えるのか】

薬は頓服だった解熱剤が内服になり、ロキソニンからカロナールに。
あとは咳止めに下剤……と、総合感冒薬が無くなった以外はほぼ変わらない構成のお薬を飲みつつひたすら食事以外眠っていること4日ほどで、熱は微熱レベルになり身体もそれなりに動かせるようになってきた。
ここで発生する問題「いつ会社に戻る?」
私はテレワーク中心であり、好きなタイミングで戻れというかなり緩い指示が出されていた。
しかし我が家にはリビングと寝室にしかクーラーがない。仕事場としている自室は連日の酷暑でサウナである。普段健康な時なら扇風機でギリギリ働けているが……寝たきりで体力も落ちに落ちた今……果たして……?
そして地味に続く咳。
ずるずると結局1週間休んでしまった。
時給制の人間としては給料が不安になる。
だが本来は出社できない時期から復帰できたのでマシな方。テレワークは便利だ。まぁ逆に無理するorさせる人もいそうで怖いが。

【母】

私と弟が(隔離期間といえ)復調した頃。
……母はまだ咳き込み熱を出していた。一応下がり傾向とはいえ。バカじゃねぇの。
完全に喘息が出てしまったらしい。
保険の縛りも無くなり、むしろ保険が下りた方が有利なのでやっと母が受診する。ちなみに濃厚接触者は発熱が無くても発熱外来に隔離で受診。

母「陰性だってさ~」
私「そらそうだよあなた発症から10日は経ってるからな!!!今の咳と熱は残された喘息でしょ!賭けてもいいけど発症すぐなら絶対陽性だったからね!!!!!」
一応同居レベルの濃厚接触者は意思の判断で見なし陽性にも出来るが(この辺も自治体による)、そうはならなかったようである。
私が心配なのは、母がこれにまた味をしめて「寝れば治るもん」とこれからも医者嫌いを拗らせることだ。私の胃痛を慮れ。
母曰く次からはかかるとのことだが……私はその言葉に何度振り回されてきたことか……
クソが~~~!!!

【かかって思ったこと】

まぁまず「なるもんじゃねぇな」ってのは一番。
インフルにも10年に一度かかるかかからないか程度の自分としてはこういう高熱を伴う病ってほとほと疲れる。
そして体力はまだ戻ってくれない。デスクワーク故に運動不足ではあるが、それにしても今まで楽勝だった道程を歩くのが苦痛、階段の息切れ。
もっともこれは後遺症というよりは10日引きこもりほぼ寝た切り飯も少ない生活だったからというのが大きそうだ。ちょっと筋トレした方がいいかもしれない。

次に、自治体は頑張ってくれている。
うちの市は配食サービスは申し込み制(自分で買う人もいるからね)。でも手続きはネット完結なので電話繋がらねぇとかいう苦しみはなく済んだ(一応、受取日の朝に確認の電話が来るのでそれは取らないといけないが)。
配食は私と弟と2人分を、家から出られない10日分。
これがまぁまぁな量ある。
メニューも限界まで食べられない時向けの栄養ゼリー、レトルトお粥や雑炊、カロリーメイトにレンチンご飯、料理できるようになってから食べるパスタとそのソース……と回復段階を踏んだメニューが揃えられており、レトルトカレーや魚や焼き鳥の缶詰めなどおかずもある。
それからお茶や水に、粉のスポーツドリンク。
これを無料提供してくれるのは本当にありがたかった。
ただやはり混み合っているようで若干到着にはラグがあった(診断直後に申し込んで3日ほど)ので、3日分のお粥パウチくらいは自分で用意しておくといいと思う。災害の備えにもなるし。
パルスオキシメータに関しては手続きさえいらない。保健所に認定された(保健所への患者登録は医者がやってくれてるので実質何もしなくていい)自宅療養の患者がいれば世帯に1つ貸し出される。
幸いヤバい数値になることは姉弟(ついでに母)ともに無かった。

また、読んでてお気づきになった方もいるだろうが、最初の偽陰性の時、ただの風邪と思われていたために私と弟は薬局に薬を貰いに行っている。
そう、コロナ患者が。薬局に。
ちなみにドラッグストア内の調剤薬局なので、普通にお菓子とか日用品もありそれを買いに来る客も多い。というか私たちもアイス買うために薬貰ったあと買い物もした。
もちろん正式な診断が出た後は一歩も外に出ていないが、このようなケースは珍しくないはずだ。一人暮らしの患者ならなおさらだろう。買わないことには飯はないのだ。
どんなにすべてのルールを守る真面目な患者しかいないと仮定しても科学の限界上こういうことはあるので、自分が元気だからと公共の室内でマスクを外して過ごすなんてことのないようにしてほしい。どこに症状ありの陽性者がいるか分からんぞ

あと後で出た給料明細見たら社保控除含めてほぼ普段の半額だった。絶望だな。保険と年金のマイナス額は出社日数関係なく引いてくるからね。あと奨学金。母数が小さくなると固定費のダメージ増。
全部引いたら7万円しか残りませんでした。これ実家だからなんとかなってるけど、一人暮らしなら家賃で詰みでは???コロナ貧困普通にあると思う。

あと母についてだが、将来は医師の常駐する老人ホームにぶちこんでやろうと決意した。ついでにコロナと直接関係はないのだが扇風機の風が当たる当たらないで不機嫌になった父もこれは熱中症で死んでるの見つかるタイプのジジィになるぞと感じた。
あの医者嫌いを介護?無理。認知症でもなって今以上に頑なになってみろよ。もっと無理だ。
その為にも私は再びの転職と正社員への道を模索することにした。目指せボーナス。

 

 

【雑談】

私の心拍が安静時だと60を平気で切って55とかいくんだがコイツ生きてる?

 

コロナ騒動が去った翌日。
冷蔵庫が逝った。
母の独身時代からの古株で30年以上モノ、若干調子悪くなってたもんね。私が生まれた時からお世話になってた冷蔵庫よさらば、大往生……
じゃねーーーんだわ!!感傷に浸るどこじゃねーよ!8月なのよ!灼熱の酷暑!
中身はすぐに火を通せるもの以外は慌てて処分。結果生まれる鍋いっぱいのゆで卵。
氷もなく、ぬるま湯のような麦茶を飲むしかなかった約1週間は私の記憶に深く刻まれた。
まぁコロナ中に冷たい飲み物無かったら本当に地獄絵図であることを考えたら、冷蔵庫君は粘ってくれていたのかも……しれない。

新型コロナでげっそりなう

やべー。

 

弟共々COVID-19こと新型コロナ陽性でした

 

怠いったらない。

暇すぎてブログを書いている。

普段はPCで書いているが、机の前に行儀よくする元気なぞないので、はてなブログアプリ版で横になりながら書いている。

 

いやほんと怠い。

最初陰性と出て2日程風邪薬飲んでたのが全く効果なく再検査したらこのザマだよ!

薬がコロナ向けに変わった(っても対症療法しかないので風邪薬がなくなって解熱剤の種類が変わったくらい)おかげかとりあえず効いてる間は熱が下がり、このように暇潰しをする気力は出てきた。

でも頭が普段の数割しか動いてない感じがする。あとこれは具合悪い時の私の体質なんだがめちゃくちゃ眠い。でも朝は喉が腫れ上がってて痛みで4時とか5時に目が覚める。

 

細かいことは全快してからまた長文したためようと思う。

 

みんな気を付けろよな!!手洗いうがいだいじだいじ!

ティーンな私の中にあった、マイノリティへの眼差しについてのモヤ

いつのことかは忘れてしまったが、まだ私が中学生か遅くとも高校生前半くらいのことだ。
テレビで「様々な人が人生の節目になる場面にハンディカメラを持ち込んでドキュメンタリーを撮る」みたいな企画が放映されていた。

確か、まだ売れていない役者だか芸人だか、とにかく芸能界に身を置く女性だったはずだ。
彼女がカメラを持って行ったのは実家の両親の元だった。

「私は……、実は、男女どちらのことも好きになるんだ」

バイセクシャルであるという家族へのカミングアウト、彼女がドキュメンタリーの場として選んだ場所だった。
確かご両親は「カメラなんて持ち込んでどうしたの?」みたいなリアクションから始まり、話を聞いて、全てでないにしても受け入れるような、そんな流れだったと思う(カメラ外れてから絶縁とかでなければ)。

それを一緒に見ていた母が言った。
「なんでわざわざ言うんだろうね。だって男の人好きにもなれるんでしょう?」
要するに母は「男性と結ばれる可能性があるんだから黙っておけばバレないかもしれないのに」、あるいは「男を選んで普通に生きろ」のどちらかを言いたいらしかった。
私はその当時、何も言い返さなかったが、しこりとして胸に残った。本当の自分を肉親に理解されたいという欲求はそんなに愚かだろうかと。


先程の番組と前後関係はよく覚えていないが、別の番組を観た。これも私がローティーンの頃だったはずだ。
当時あまり深夜番組を観なかった(寝かされていたので)のに珍しかった。何かの休暇中だったんだろうか。
ナレーションが神谷浩史さんだったことを覚えている。というかそれに気づいた私が興味を持ってチャンネルを止めたのだと思う。
これもドキュメンタリーで、ゲイの合コンだった。

「僕は〇〇と言います。趣味は~~。ネコです」
「僕は××です。最近は△△に~~。えーと、タチです」

よくある自己紹介に必ず添えられるタチネコの申告。
母はこれを聞いて露骨に不快な顔をした。
「要するに身体の関係探しでしょ」
母の手でチャンネルが変えられた。
私は何も言わなかったが、疑問に思っていた。
(どうせ男女の恋愛や合コンも多かれ少なかれそういう関係を持つものじゃないか)
(男女は性役割が決まっているけれど、同性同士ならどちらの役をするか見た目には分からないじゃないか)
(男女の結婚でも性生活の不一致は離婚理由になるのだから、前もって名乗っておくのは合理的じゃないか?)


基本的に、母は(セクシャルに限らず)マイノリティに対して不寛容である。
不寛容というか、64年生まれのストレートのテンプレという感じだ。
本人は大層おモテになったらしいし、中学生から彼氏が絶えたことがないという。
ゴリゴリの異性愛の中に身を置いて、結婚して子どもを2人産んで、まさかそれ以外がいると思わず生きてきた典型。
……自分の娘が己のセクシャリティに悩んでいることなど考えたこともないだろう人間。


死ぬほど遅れてきた反抗期が大卒後にやってきた私は、ちょうどメディアでもLGBTetc.が盛んに取り上げられるようになったこともあり、黙らずに母に意見するようになった。
……そして、必ず最終的には言葉での殴り合いになり感情が振り切れた私が泣くのだ。
永遠に分かり合えないと諦めた。
時を同じくして、私は自分の在り方を悩むことになる。
自分が女性であるとハッキリ言いきれるのか、自分に性愛があるのかどうか。
自分は単純に貞操概念が古風で身持ちがカタいだけだと思っていたが、心当たりがまあまああった。

 

kameno-ryo.hatenablog.jp

 


相談する相手もそういない。いや相談したところで何になる?
いっそ一度適当にやってしまえばハッキリするだろうかとヤケクソになりかけたのも一度や二度ではない。


母と喧嘩すると彼女はよく「この気持ちは親にならないと分からないよ」「産んだこともないくせによく言う」というようなことを言う。
確かに、今の私には分からないのだろう。
だが、彼女は果たして「親になる・ならない以前の段階が自分には出来ないのかもしれない」「そもそも自分の性別が分からない」という苦しみが分かるのだろうか。


父とは交流が薄く、何より母よりも6歳上だ。旧時代の考えを持っていることは十分考えられる。
私は両親には死ぬまで己のセクシャリティの悩みを話すつもりはない。
おそらくまた深夜まで怒鳴られるのがオチだろうと予想されるからだ。

最近は「結婚も子育てもする気がない奴」と認知されているようで、間違ってもいないが合ってもいないという状況にある。
なんにせよ恋愛も出来ない半人前、子育てしていないという点で見下されているきらいはある。

もう、どうでもいい。
きっと旧時代の人間が死に絶えるまで私の絶望は続くのだ。
そしてその時にはまた新たな概念が生まれ、今度は私が旧時代の人間になって誰かを絶望させるんだろう。
人がこの世界にある限りどうにもならない連鎖だ。

 

 

やっぱ人間滅ぼそうぜ!!!

十三機兵クリアした殴り書きメモ

クリアしてから1ヶ月ほど経ってしまった。

本当は色々理論的な話もしたかったのだが全くまとまる見込みがなく、これ以上長く置いといて腐らすのももったいないので、ややこしい演出論とか真面目な話は今度にして、とりあえずクリア直後の殴り書きをほぼそのまま掲載することにした。

 

ネタバレ全開ですご注意。
特に十三機兵防衛圏というゲームの性質上、クリアしていない方は読まないことを強くおすすめします。早く遊んで来い。

 

 

 

 

 

 

@kameno_ryoさんの伏せ字ツイート | fusetter(ふせったー)

我ながらこのふせったーそれなりに間違ってなくて勘が良い(自画自賛
ただ仮説3にたどり着けたなら三浦回りの矛盾が解消できることに気付けていない。


というか白状すると、世界は既に滅んでいてコロニー的なサムシングであるというトリックについてはまだ体験版でしかやってない某ロボゲー(メ○○○○○○シ、よりによって体験版範囲の最序盤でこの事実をぶっぱなしてくる)で履修したばっかりだったのもあって中盤あたりで気付けたのである。
あと現生人類は一部を残して全部人工人類であるってネタも某乙女ゲーで履修してしまったのでry(逆にその乙女ゲーが何やってんだ感はある)
まぁ要するにSFガチ勢でもない私でも比較的よく見かける題材ではあったのである。
まぁ流石に2000万年も経ってるとは思わなかったけどな!!!

ではそんな悪く言ってしまえばよく見かける題材で寝るのも惜しんで遊べたのかといえば、やっぱ魅せ方が良いんだよなあ。

 

428とガンパレRTS足したら私にとってはカレーにハンバーグとトンカツのせてる感じなんだわ、楽しいに決まっていた。

 

同時進行で語られるとしても時間が同じとは限らないってトリックはあちこちで死ぬほど使われてる(某大ヒットアニメ映画とか典型例だし、私が好きな短編小説もそれだった)のに、かなり終盤にならないと気付けなかった、やられましたわ。
13人操作してるうちに混乱させられるのも想定のうちなんだろうな……ゲーム故よね……
関ヶ原編が冬坂編終わった後であるのは本当に気付けなかった、悔しい。
三浦編を後回しにしていた(なんか終わらすのが勿体なく感じてのこと、おそらく既に無意識に「好(ハオ)」の波動を感じ取っていたのだろう……)のでいい意味で騙され続けて振り回されることが出来ました。
というかこのゲーム、三浦編を先やるか後やるかで途中の感じ方がかなり変わりそう。年代の連続性がぶった切られてるのは主に彼のルートかつ結構早めにお出しされるからなぁ……


因幡の本名当てのところはボケ倒してしまった、ごめんよ。全選択肢選びたい&ボケないと死ぬ病なので……
あの淡々とした声色で「さすがにそれは無理があると思う」ってドン引きされたのは忘れない。そうだよな井田は無理があるよな。知ってる。ごめんて。そんな顔するなよ。


ガンパレやってた身としては網口君の雰囲気に瀬戸口君を重ねてしまって、彼も地獄案件だったらどうしようと震えていたがそこまで酷くなくて安心しました。
いや死んでしまったたった一人の女を追い掛けて蘇らせたくて暗躍してる井田という男の有り様はだいぶソレではある。身体乗り捨ててるしな!
ちなみに相当進んでから「あっこれ網口と声優同じだ!?」となったからプロはすごい。今回私のダメ絶対音感は働かなかった。いや低音系聞き慣れてたはずなんだが……


好きというかおもしれー!と思ったシーンはウサミが壊れた家を見ているシーン。ここ網口の夢だと立ち会って慰めるのは井田を名乗る少年で、ゲーム中時系列だと緒方君なのプレイヤーに「デジャヴ」を起こさせるのが上手いなと思った。
ここって“プレイヤー”が擬似的に「夢で見たところだ!」という気持ちや、鞍部なんかが抱える世界への違和感を体験させられているんだわね……。
そしてある程度慣れてるオタクはこの時点ではループもの疑うよね。ミスリードが強い。
メイン舞台になってる1985年と数値上は未来である2025年、まさか井田が立ち会ってる方の滅びの方が過去であるとは思わん


アニメなんかで声優さんの一人二役が好き(多重人格キャラによく惹かれてるのはこれも大きいのだが)な私としてはあまりにも供給過多だった、そして本編プレイ中ほぼ気付いてなかった。なんてこったい。


比治山さん最初こそしぶとい軍人系だったのにどんどん不審者になるし焼きそばパンマンと呼ぶことをやめられない。
どんなに格好いいこと言ってても「泣かせやがって……焼きそばパンマン……」って言ってしまうからズルい。三浦がもし自分に何かあれば千尋を頼みますと頼んでそれを叱り飛ばすシーンとか普通に良いシーンなのに「焼きそばパンマン……!」ってなるから真面目な目で見られない。
みんながそれぞれのベクトルで真面目にやってる中、コイツだけ小銭を広い集めて時には人(郷登)に咎められ、それでも焼きそばパンを食い、こんな金!とキレながら焼きそばパンをまとめ買いしている。なんやねん
彼だって真面目に焼きそばパン食べてるんだろ!!
よしよし言いながら焼きそばパン食う姿は笑いを誘う。
焼きそばパンの君もだいぶ草、ちなみに英語音声にしたらYakisoba pan-angelで二重に草。エンジェルて。あと焼きそばパンはそのまま名詞なのね。パンってbreadだけどもう固有名詞扱いなのね。まぁ向こうに相当するものが無いだろうしな……


東雲先輩はしんどい男女好きな人は刺さりそう。
だってあれやで、愛した男に最期を与えるってたった一度きりのことで(まぁドロイドに移っていたが)、終着点という究極を与えることであるのにそれをも忘れてしまうって、執念を失ってしまうって、本当に虚しいことであるよ……。
その究極を失くしてなお、井田先生がくれた機兵は誰にも渡したくないというのを行動原理にするの、もう一度愛し直しているということでもあり……。
全てが終わった後、目標を見つけて生きているようでなによりなんだけど、前世のようなものとはいえ東雲博士がやったことを改めて認識した彼女が何を思ったかを考えると言葉にするのが難しい気持ちになる。
あと方舟計画の探査機が繁殖しあちこちに散り、テラフォーミングが成功した星は他にもある可能性があるわけで(アーカイブ:無限の可能性)、つまりそれは終わらない滅びの運命に巻き込まれた「彼ら」が他にも存在する可能性なわけで、それを意識した時の東雲先輩の話は一本書けそうだなと思いました()

そしてそんな東雲さんにぶん回された郷登パイセンが不憫
資料集に言及があってなんかもうどうして…………ってなった
関ヶ原郷登どっちも幸せになれないよ諒子さん。だいぶ荒療治よ諒子さん。多分家庭からの押し付けで彼女自身も相当自棄になっていたとは察するが。


関ヶ原君はめちゃくちゃかっこいいしバイクで迎えに来るのとかもう白馬の王子の構図なので少女漫画の構図なんだが、本人のルートがシリアスすぎて「笑いどころのないイケメン」というのが亀野的見解です(?)
本当にただひたすらにイケメンなんだよなぁ……本作品の男性陣だいたい何かしら笑うとこがあるのでマジで混じりっ気ない純粋培養のイケメン。
冬坂編が少女漫画テーマなのは確かにそう。アレはマジで白馬ならぬ黒馬で駆けてくる王子なんだわ。
あと多分それなりに見識のあるオタクはキャストの時点でスゲー訝しんでそうだなと思った。
疑うなよ!関ヶ原は普通に良い奴だよ!!!同窓会に顔出さねぇけどな!!!(出て欲しかった)
(クッソどうでもいいが十三機兵クリア直後にいっせいトライアルでバミボが来てユルく遊んでたら胡散臭い方の浪川さん出てきてタイムリーでウケた)


色々根性ありすぎて三浦ァ!って言っててBJの正体にミウラァ!って言っててBJの最後にミウラァ……!ってなってエンディングで結婚を待ってた話が出て三浦ァ!って言ってたから多分私は硬派な男が好きなんだと思います。お嬢さんを僕に下さいをやる男が好きというのは多大にある。
まぁ精神が戦前生まれだから……?焼きそばパンマンが浮かれてるとも言う。あいつ東雲先輩にもふらついてるからな

三浦といえば初期構想ではマーカーは胸で、服を破って機兵を起動するとかあったらしくて噴き出してしまった。成長十郎と焼き……比治山じゃなくて、お前がゴリラ枠になるところだったのか……
戦艦動かす45年組はちょっと見たかったね。

 

 

戦中教育とか時代のせいもあるとはいえ三浦君は本当に人のために自分を犠牲に出来てしまうタイプな人間なわけで、よく本編で命ぶん投げなかったなと思うんだが、それが出来てしまったのがBJであるからやっぱりコイツ自分を大事にしてねぇじゃねぇか!!!
「捨て身で」とか「ここが死に場所だ」とか「護国の鬼とならん」とかとにかくこの人素で人のために死ぬこと躊躇わないから……先述の通り戦時教育のせいもあろうが、焼き比治山は弱気になるなと叱り飛ばす当たりそうでもないのでやっぱりコイツ個人の問題だな!!!!
頼むよなっちゃんコイツを現世に縛り付けてくれ。千尋ちゃんもあんな感じの今頼れるのは貴女だけよ!!!
※当ブログはけいなつを応援しています

なっちゃんがMVP取ったときの「BJ、私、頑張ったよ」の台詞の重みが追想編クリア前後で全然違うのよ……

 

三浦の台詞を確認するために脚本集見て気付いたけど、比治山家は比較的金持ちやんな?(蓄音機があり音盤もそこそこあったと網口家に上がった三浦が述べていたため)
それを考えたらそんな彼の胃袋を鷲掴みにした焼きそばパンすげぇな(?)

ってかいわゆる前世の記憶取り戻しをやった千尋ちゃんがあそこまで変わってしまったのにいちゃん的にどうなんですか。
前世もので前世がガッツリ侵食してくるの恐ろしくないか。ふわっと引っ張られてるどころじゃなくほぼ乗っ取りというね。
郷登は一遍どころか三遍くらい三浦に殴られろ、私が許す。
いや本当に千尋博士と三浦にいちゃんがどうなったか少しで良いから見てみたいけど多分なんにせよ辛い。一応エンディングで千尋が「家族だもの」と会いに行こうとしている描写はあったが。


柴くんと遊びに行った網口の家でゲームする柴くんが「あと一回、死んだら交代するから」……ってのがあの名台詞に繋がってるの、あれ台詞書いた人自分で感動しただろ、よく思い付くなぁ。


DLCのシークレットファイルの迷路、めちゃくちゃ可愛い絵柄でどちゃくそ酷いことしてるの人の心がない。
三浦君を発狂させないように機兵を起動させようじゃねぇんだわ

機兵起動モーションをじっくり見たいのでアプデでギャラリーに入れて下さい!

緒方君の起動マーカーくるぶしなのマジで良い、しゃがんで起動させるの非常にヤンキーぽくて良い。
マーカーの位置は本当に皆工夫されてるなと思う。
中二病なので、自分のワイヤレスイヘッドフォンのタッチ操作にテンションが上がるようになった)

クリア後色々検索してたら、理科室はラベンダーの香りなのか?って言ってる人がいて、時をかける少女か!って膝を打った。オマージュが細かい。
SFガチ勢になればもっと気付けるものが増えそう。頑張れ私。


総括:こいつ三浦ばっかり言ってんな